声帯を大切に
「歌う」という行為は、「読む」「話す」行為に比べて、声帯に大きな負担をかけます。
瞬間的に声帯の間を通過する呼気の量が多いことと、高音を出すために声帯をより強く引っ張る(弦と同じです)からです。
スポーツ選手が酷使したカラダの部位に故障を抱えるようなもので、歌うことによって過度な負担を声帯にかければ、声帯は疲弊し、故障してしまいます。
「喉が痛い」「声が掠れる」「ハリのある声が出ない」「声に瑞々しさがない」といった状態は、声帯のコンディションが良くありません。
声帯に過度な負担をかけると、炎症が生じたり、ポリープができたりします。ポリープは、無理に声を出すと、数十秒でできることもあるようです。
声帯を痛めてしまうと、元のような声が出なくなります。一時的な場合もあれば、一生涯、続く場合もあります。
そうなって後悔することのないよう、発声法を学ぶ必要があります。