発音・滑舌
「発音」と「滑舌」
あなたは「滑舌(かつぜつ)」という言葉をどう理解していますか?
同じように「発音(はつおん)」という言葉をどう理解していますか?
「滑舌」という言葉からは「日本語を淀みなく、明瞭に話すこと」をイメージされ、「発音」という言葉からは「外国語を発すること」をイメージされるのではないかと思います。
母国語が日本語の方で、日本語を話すことについて「私は滑舌が悪いのです」と言う方はいても、「私は発音が悪いのです」と言う方はほとんどいません。
母国語が日本語の方は、日本語を発することを「発音」と捉えていません。日本語を発することが当然のことだからです。
しかし、私は敢えて「発音」と記します。
母国語が日本語の方は、日本語を当たり前に聞けるし、話せるので、日本語の音をかなりいい加減に聞いて、いい加減に発しています。
「日本語を淀みなく、明瞭に話す」ためには「日本語を発音している」という自覚をもつこと、日本語の音を意識的に聴いて、意識的に発することが大切です。
発音・滑舌はどなたでも改善できます
発音・滑舌はどなたでも改善できます。現在、滑舌が悪くても、諦めることはありません。
「滑舌が悪い」状態というのは、大きく分けて、2つのパターンがあります。
1.発音の仕方が間違っている。舌の間違ったフォームを身に付けてしまった状態。
2.発音の仕方は間違っていないが、舌全体に適度な緊張と筋力がない状態。
アナウンススクール・声優養成所・劇団などで行われている「発音」のトレーニングを、1や2の状態の方が行っても、発音は改善しません。
間違ったフォームで幾ら練習しても、発音は良くならないからです。間違ったフォームを正すことが大切です。
滑舌レッスンの流れ
私の滑舌レッスンは、下記の順番で行っています。
1.発音をチェック
五十音を発音して貰い、発音が悪くなっている原因はどこにあるのか、チェックします。
2.発音が悪くなる7つの原因
発音が悪くなる主な原因を7つに分類しています。1のチェックを踏まえ、受講者に該当するものを中心に説明します。
3.個別の発音について
苦手な方が多い「サ行」「タダナラ行」などの発音の仕方、母音の口の開き方、標準語の「母音の無声化」など、個別の発音について、説明します。
4.発音改善の3つのステップ
発音を改善する段階は3つあります。発音をどのように良くしていくのか説明します。
5.発音練習4つの掟
今後、発音練習をする際に、必ず守ってほしい4つの掟を説明します。
6.発音練習文の音読
発音練習に最適な練習文を紹介します。受講者にはその場で音読して貰い、アドバイスを行います。